歌をしるべに ~短歌で綴る迷い道~

迷い道に入り込み右往左往する軌跡とか、痛みとか、時々は宝物も。

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emotional

【私にもまだ柔らかい場所があり貴女の声が殻を融かした】

吉田美奈子さんのライブを聴く。
愛と魂に満ちた歌は、凝り固まった何かを涙でほぐしてゆく。

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いまここにあるものが真実

【嘘をつくためにある舌ねじ込んで正しい理屈黙らせてみて】

是非とか虚実とか。
そんなものは一部の尺度でしかない。

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何故かやめられない

【胡麻を噛むひとつ残らずびつびつとおそらくこれは義務感だろう】

たとえば麺類など汁物に浮かんでいる胡麻は難易度が高い。
それでも残さず噛みしめている。

(神戸新聞『読者文芸』4/16 尾崎まゆみ氏 特選)
※特選には選者の評がつきます。嬉しい♪
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鉛のように

【ため息で膨らませたら風船も水に沈んでしまうのだろう】

溜息をついた分だけ浮上できるわけでもないのだけれど。
心の重さを肩代わりしてくれる風船があればいいのに。


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とりあえず

【前向きなわけではないが不可逆の星に居るので進むしかなく】

過去のネガティブな記憶は極力浮上させないことにしている。
決して戻ることのない時流れに乗るのが唯一できること。




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大盤振舞

【大手毬いつしか無料食べ放題まねかざる客サンゴジュハムシ】

あっという間である。
若葉が成長してきたな、と思った数日後、もはやレース状に。

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Break

【一杯の癒しのような存在になれたらきっと重たくないね】

そういう着かず離れずの存在でありたい。
たぶんそれがお互いにとっていちばんいいのだと思う。



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手に取ることのできる

【郵便がたくさん届く外界と繋がっているプラグのような】

時々まとまって自分宛の郵便物が届く日がある。
メールやSNSなど無線で繋がるのとは違う、独特の重み。

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しょんぼりと

【晩酌をする父の目はいつもより赤かったこと嫁ぐ前夜の】

お酒のせいばかりではなかったのだろう。
そんなに飲んだら明日が、ほら。

(毎日新聞『毎日歌壇』 4/10 伊藤一彦氏 選 入選)

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不用心

【約束という名の鍵は持たないで扉は開けたままにしておく】

言葉の端々に次、を感じることができれば。
いつでも私はここに居るよ。

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火遊び

【ライターのガスを無駄に消費する今どうしても炎を見たい】

蝋燭がなかった。
時々無性に炎に癒しを求めたくなる。

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隠せないもの

【ストールに染みた香りがさっきまで君と居た事実(こと)ふわりと語る】

その時は気づかなくて一人になってから気が付く。
ストールをほどくとあの香りが鼻をかすめた。

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記憶だけを残して

【少しずつ君の気配を消してゆくかつて光った言葉の履歴】

たしかにあの時の言葉は本物だったのだろう。
だけど二人の関係と同じで言葉にも鮮度があって。


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時間をもらうということ

【「三時間だけでいいから独り占めさせてください」なんて馬鹿だね】

時間は資源であり財産だ。
自分がそんな価値を与えられる存在だとは思ってはいないのだけれど。

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散り際も

【花びらが彩ってゆくアスファルト冷たい雨に濡れつつもなお】

最後の最後までその色で目を楽しませてくれる桜。
薄曇りの空に居た時よりも鮮やかだね。 

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美醜を超えて

【陽の当たる場所から遠い魂の声にならない叫びを聞いた】

ある絵画から目が離せなかった。
不気味だけれど深い哀しみと清らかさを感じる、胸を締め付けられるような絵だった。







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やっと開いた

【やわらかな陽が降り注ぐ春の窓わたしの冬が融かされてゆく】

全国的に早い開花の中、近所の桜はややのんびり。
やっと逢えたね。

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ただ生きている

【仮初めの世に生きている今生に残すものなど何も持たずに】

立つ鳥跡を濁さず、の美学。
憧れであり目標である。

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加虐的な

【玉葱と卵の皮を剥くときに覗かせているサディストの貌】

瘡蓋を剥くときなんかもそう。
でも瘡蓋はどちらかといえばマゾヒズムなんだろうか。

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まだ恥ずかし気な

【薄桃の蕾はぽ、とほころびて白き柔肌露わになりぬ】

やっぱり桜は咲きたてが好き。
清楚ながらも艶めかしく思える。

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想うのは自由

【叶わないことは知ってるだからこそ願うことだけ許してほしい】

どんなに強く願っても栓の無いこと。
それでも想いだけは強くなる。 

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鬼の顔

【まだ鬼を見たことはないでもきっと怒った母と似てるのだろう】

厳しい母で、子供の頃は定期的に怒られていた。
お互い年を取ったが、あの顔は思い出してもいまだに怖い。 

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春のお出かけ

【春だから注意信号じみているコートでぶらりぶらりと歩く】

お気に入りの黄色いスプリングコート、はっきり言って目立つ。
春は上ずる季節でもあるので、注意喚起にはちょうど良いだろう。

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表の顔

【今晩も月はいかにも平穏な表側だけ見せながら往く】

この星から月の裏側を見ることはできないから、裏で何が起こっているかわかない。
みんな見えないところに何を秘めているかわからない。

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最後の一輪

【愛でられた記憶とともに散る花を君は忘れてしまうのだろう】

春を告げる梅の花が散り、桜の季節へ。
移り気なのは人の心、花はただ一心に咲いてる。

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寄り道

【明るくはない未来へと向かうまで一旦道を外れています】

この先のことについては逃げるつもりはないし腹は括っている。
だから今だけは好きにさせてほしい。

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名も知らない

【雑草と呼ぶのを躊躇するぐらい若葉の色があまりに春だ】

何もかもが瑞々しい季節。
雑草と呼ばれてしまうものまでが愛おしく映る。

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過敏反応

【首筋のあたりが痒いヒスタミン叩き起こした気まずい空気】

いたたまれない空気、とりあえず掻くという行為で埋める。
しかし本当に痒いから不思議だ。

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難治性の

【執着という難病に侵されて自ら癒すほかに術無し】

それはそれは厄介な病である。
捨てること以外に特効薬なんて、ない。
 

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春まだ遠く

【感情は深い眠りに就きましたいつしか春がやって来るまで】

桜の便りがちらほら聞こえるこの季節に。
寒の戻りがしっくりくるような心の内。 

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