歌をしるべに ~短歌で綴る迷い道~

迷い道に入り込み右往左往する軌跡とか、痛みとか、時々は宝物も。

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割れる笑う笑わせる

【風船が割れるみたいに笑うからつい笑わせてみたくなるんだ】

弾けるように笑う君。
たいして面白くないことでも笑ってくれるから、つい。 

(NHK短歌 6月号 題「笑」 大松達知氏 選 佳作)

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床暖房としての

【ブラウン管テレビの頃は良かったとノスタルジックな冬の猫たち】

最近の薄型テレビは猫らには不評である。
暖を取る猫とテレビを眺めるという一挙両得は飼い主の喜びでもあった。

(NHK短歌 6月号 題「テレビ」 永田和宏氏 選 佳作)

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フォーマット

【脳内のディスクを初期化したいのにファイルがやたら鮮明すぎる】

思い出が喜びに満ちているほど悲しみも大きい。
たとえ幸せな思い出でも消してしまえた方がずっと楽だ。
(ネット歌会 うたの日 歌題「円」)

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そんなお年頃

【熟れ過ぎたメロンのような芳香を纏った初夏の男子高生】

すれ違いざまの制汗剤の香り。
香りの種類からして女子かと思えば。 

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風にのって届け

【投げやりな言葉を風に放つからいつか君にも聞こえるかもね】

面と向かっては言えないけどたまには恨み言も言いたくなる。
届くころには毒も消えているだろう。


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包まれたくなる

【夕焼の緋色で染めたストールを纏ってみれば少しさみしい】

色々な表情を見せ色々な感情を呼び起こす夕焼け。
それはその時々の心情によるけれど、 夕焼けはいつもやさしい。

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呪縛

【自らを鎖で繋ぎ待っている来るあてもない時が来るまで】

鎖を解き放つことができるのは自分しかいない。
だが時が何かを動かすことも知っているので。
 

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ミキミキツンパ

【本当はYESもNOも半分もどうでもいいと言えたらいいね】

ふと昔々の言葉遊びを思い出した。
こんな風に思える日は心が穏やかな証拠。

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艶やかな初夏の

【喉奥の赤らむ壁を潤して奈落に堕ちる甘すぎる蜜】

子供の頃、花びらを摘んでは根元の蜜を吸って遊んだ。
いま改めて眺めると妖艶な花だと思う。

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一生懸命

【懐に未だ片目の開かぬ仔を抱きて眠るぼろぼろの猫】

結局目がふさがったままの仔猫も少なくない。
授乳中の母猫も満足に休むことができず、ぎりぎりの状態でしばらくを過ごす。 

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白紙に戻す

【真っさらに戻ろうだけど自分では壊せないから壊してよ ねえ】

どちらかと言えば自分の手でダメにすることが多い。
拗れたらリセット、が手っ取り早いと考える堪え性のなさ。 

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夢のような夢

【ああんあん安穏として暮らす犬 酔夢から覚め暗澹とする】

犬になってのんびり過ごすという、この上なく幸せな夢を見た。
むしろ猫のような生活だったのだけど、なぜか犬だった。

 

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身を任せて

【抗えばなお絡みつく蜘蛛の巣にかかったままで朽ちてゆこうか】

もやもやを抱え込みひとりもがいて傷ついて。
いっそ切り捨ててしまえば楽だけどその勇気もなくて。

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よりによって

【わたくしが生を受けた日わたくしは生を葬りからっぽになる】

運命の悪戯とはこういうことを言うのだろう。
忘れずに済む。忘れられない。


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三振

【空振りを日々重ねては明日こそ明日こそはの雁字搦めに】

ヒットを打てる日なんて月に一度あればいい方だ。
しかも自分の都合だけではどうにもならない。

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堅固なまでの

【少々のことでは動じないという意味だと思う鋼鉄婚式】

結婚記念日について調べる機会があった。
十一年目、何だかいかにも強そうな記念日だ。

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心のうち

【うっすらと透けるぐらいでいいけれどその胸のなか覗いてみたい】

とはいえ人の心なんて知らない方がいいのだろう。
知りたい・知って欲しい、知りたくない・知られたくない、の狭間。

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愛のカタチ

このところしばらくお休みしていたネット歌会「うたの日」。毎日、締め切り時間帯別にお題が出るのですが、普通の歌会にはまず出なさそうなお題が出るのが短歌の草野球「うたの日」の面白いところ。
5月6日はこんな感じでした。

~15時 『わかった』
~17時 『だから』
~19時 『ちょっと』
~21時 『せめて』
~23時 『ゴムつけて』


わ。たしかに「ゴムの日」だけど。そうきたか。
毎月6日は「無茶題の日」として文字通り無茶な題が設定されるのですが、これはもう祭りにならないわけがない。
そしてまた、こんな無茶振りにうっかり歌が浮かんでしまったのと、たまにはイベントに乗っかるのもいいかー、というノリで久々に参加しました。お休み中だけど^^;

ちなみにこのお題の首席はこんな歌。
【真剣につけてる姿が笑けるし子孫を残すほどじゃないひと
(鳥尾鮭介さん)
なんともドライですね!殿方には耳が痛い歌かな。

私が評を投じたのは
【ゴムつけてとねだる私のさみしさも含めて愛としてくれますか
(楓子さん)
【「おれのムスコ帽子はちょっと似合わない」御託はいいから早よゴムつけて
(倖さん)
【ゴムつけていても生まれて来たんです だからあなたは頑張り屋さん
(たかだ牛道さん)
【射程距離0.01ミリのなかにゐて愛を知らずに朽ちる白薔薇
(宮本背水さん)
せっかくなので詠みにくい題に果敢に挑んだ直球のお歌を中心に選びました。

ちなみにあえての変化球なお歌もたくさんありましたよ。たとえば、
【伸び伸びと育つ娘の伸びきった帽子のゴムを付け替えている
(倉橋千帆さん)
上手いですよね!

で、私。
【さり気なく手渡されたら真っ白な宇宙へともに翔ぼうの合図
(真香)
祭りだ、って参加した以上とりあえずは直球ですよもちろん(笑)

エロスをばっちり詠みこんだ官能的な短歌ってけっこうあって「性愛歌」と言います。
たとえば、
【さかさまのあなたを愛す夜の淵に二人メビウスの輪となれるまで
(俵万智)
【ふたり人口臓器のように繫がって頬が破れるまで愛したい(加藤治郎)】

こんなのは序の口で、もっと生々しい歌もたくさんあるのですが。

生々しさ。正直申し上げますと、私、生々しいワードを使った性愛歌はちょっと苦手なんです。性愛歌そのものは素敵だな、って思います。私もごくたまにですが詠みますしね。でも自分で詠む時も露骨な表現はしないほうだと思います(多分)。なので、実はものすごく艶っぽいことを詠んでいるんだけど、直接的なワードを使わずに表現している、そんな歌にとても惹かれます^^

ところで「性愛」って言葉、普段あまり目にしませんよね。私自身、文学や芸術の分野でしか見たことがないような気がしますが、なかなかいい言葉だな、と思います。タブー視されがちな、でも本能に抗いようのない人の営みをそのまま表して、なおかつ言葉としての品格を保っている、そんな感じがして。

堅苦しいと思われがちな短歌にはこんな一面もあるんですよ。面白いでしょ?
 

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拍手コメントのお礼

毎日更新はしているものの、実質ほったらかしになってたこのブログ(汗)
気が付かないうちに拍手にもコメントを多数いただいていおりました・・・すみませんすみません!!
すべてありがたく読ませて頂いております。コメントを非公開になさっている方もいらっしゃるので、すべてにお返事ができないのですが、お返事できる方には書かせていただきました。
拍手コメントがついてもFC2からは通知がないので、つい放置してしまいがちな拍手コメント。前にもやっちゃったよなぁ。。。本当にごめんなさい。
で、私がお返事を書いてもおそらく皆様にも通知がいかないと思いますので「書いたけど返事ないよーーー」って思っていた方、もしよろしければ読みに来ていただけると幸いです。

いつも読んでくださっている皆様、コメントを下さる皆様、とても嬉しいです!本当にありがとうございますm(_ _)m




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涙を冷まして乾かして

【花々が寿ぐ場所へようこそと涙のあとを拭って笑う】

生きている限り花の季節に心を乱すのだろうか。
いつか涙なしに祝福できる日が来るのだろうか。 

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初夏の味

【茹でたてのさやえんどうをぽくぽくと頬張りながら五月雨おもう】

えんどう豆の類が大好き。
梅雨時に悩まされる浮腫みの予防にもなるのでせっせといただく。

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我が道をゆく

【勝たずとも兜の紐を締めたまま己の道を信じて進め】

他人と比べたり勝ち負けに拘ったりすると生きるのに疲れてしまう。
自分の道は自分で選んで自分自身で進んで行くしかない。

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諦めたもの

【実をつける木として生きてゆけますか生まれ変わった次の世界で】

やっぱり欲しかったもの、死ぬまで欲し続けるのだろうか。
手に入れた人とは線を引きつづけてしまうのだろうか。

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花に誘われ

【慎ましき白さにそっと埋(うず)まれば花芯の蜜は溢れんばかり】

花というのはまことにちゃっかりした生態ではある。
だが持ちつ持たれつ、ヒトが色香に迷うのとは少し違う。
 

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荒地を耕す

【痩せ地でも蒔き続ければいつの日か芽吹きの時が来るのだろうか】

不毛な努力を続けている気がする。
だけど自分には痩せた土地しかないのだから、そこで踏ん張るしかないのだろう。 

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やさしい鋭さ

 【沈丁花じわんと刺さる嗚呼これは檸檬の皮を噛む切なさだ】

脳天の深いところに、じん、とくる香り。
いつまでも包まれていたくなる中毒性があると思う。

(地方紙入選作品)

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まだ吸える!

【花殻を積む手を拒むかのように紋白蝶が鼻先を舞う】

モッコウバラはたくさん蕾をつけるので、満開になったと同時に 摘んでゆけば長く花を楽しめる。
が、何をするんだとばかりに蝶や蜂が作業の邪魔をする。

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鬼の目にも

【「瞬きを忘れてたから」赤い目の言い訳をして客席を立つ】

案外と涙腺が緩いのである。
泣くと頭も痛くなるし、映画館は少しニガテ。

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風にのって

【時という風の吹くまま地図のない未来に向けて流されてゆく】

なりたい自分を描いても実現しない未来だった。
だからもう、なされるがままでいいと思っている。

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毛むくじゃらの魔法

【陽だまりでとぐろを巻いた猫からは眠り薬が漏れ出している】

猫に限らず動物たちが無防備に微睡む姿には催眠効果があると思う。
そんな彼らを膝にでも乗せた日には睡魔から逃れることなんてできない。
 

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