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歌をしるべに ~短歌で綴る迷い道~

迷い道に入り込み右往左往する軌跡とか、痛みとか、時々は宝物も。

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自縛からの

【諦めを卒業などと言ってみる胸から鳩が羽ばたいてゆく】

縛り付けているのは結局自分だった。
もう解放してあげてもいい頃だろう。 

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甘い自己主張

【ほら私いい香りでしょ屈託のないフリージア鼻をくすぐる】

無邪気なまでに甘い芳香を放ち続ける花。
清楚な見た目も相まって、なかなか手ごわい相手だと思う。

 

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膝を抱えて

【淋しさを飲み込んだまま吹くあてもない春風を窓際で待つ】

風が運んでくるメッセージ。
いつか吹くかもしれないとずっと待っている。


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陽気に誘われて

【短めのスカートを履く春風に乗り遅れないようにするため】

まだ薄ら寒いような気もするけれど。
春色をまとって足元も軽やかに。

(NHK短歌 4月号 題「短」 栗木京子氏 選 佳作)
 

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こんにちはとさようなら

【ハイリスクハイリターンの公式に出会いと別れ当てはめる春】

春に限ったことではないが、出会いの喜びが大きければ別れの悲しみもまた大きい。
陰陽は常に表裏一体だ。

 

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花も人も命あれば

【出会いとはやがて散る日のやってくる花開いた日いつかは君も】

花が咲く嬉しさと散る寂しさと。
儚いからこそ価値があるのだろう。

(2019.3.6 神戸新聞読者文芸 尾崎まゆみ氏 選)

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(Instagramやってます→https://www.instagram.com/shinka_mt/?hl=ja


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恥じらいながら

【春風の愛撫で花が開く時ふるるふるるとみずがこぼれる】

いちばん好きな梅の花が咲く季節がやってきた。
咲きたての花は瑞々しくて初々しくて、それでいて艶やかで。


#短詩の風 2019


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(Instagramやってます→https://www.instagram.com/shinka_mt/?hl=ja


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お茶にしましょう

【沸点を過ぎた薬缶がまだ浅い春の夜中にしずしず冷める】

どうにもイライラが収まらず。
適温まで下げた湯で淹れた旨いお茶は鎮静効果抜群である。


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